2012年5月14日月曜日

神戸勝海舟ゆかりの地を巡る一人旅【1】


5/12日、東京で勝海舟ゆかりの地を巡るツアーが行われました。
実はこのツアーに Twitterのフォロワーさんから誘われており参加しようかどうしようか悩んだんですが、その翌日にイベントがあるということと、もし行くなら交通手段は夜行バスですが事故があったばかりで怖いという理由でやむなく欠席・・・・。
遠方のわが身が悔しい・・・・。
翌日に行われるイベントと言うのは着物関係のイベントです。
実はJIN-仁-の影響からか、和装結婚式の影響からか最近ときどき着物を着ています。
もっとも着付けの本も持っていなければ、着付け教室にも通ったこともない、ネットで調べて見様見真似で来ているだけの完全独学のいい加減なものです(笑) そのあたりの詳しいことはこちらで!
今まで半幅帯で文庫結びとか元禄結びとか簡単な結び方をしてたんですが、せっかくイベントに参加すると言うことで帯結びの基本、お太鼓に挑戦することに!
しかし、名古屋帯を買ったのが水曜日、イベントが日曜日・・・・今日は土曜日・・・・・。
ろくに練習していません。
お太鼓結びの練習しなければ・・・・でも、「勝海舟を愛する会」神戸支部長の海猫としてはぜひとも同日に神戸でも開催したい。(注:そんな団体はありません)
よし、着物着ていこう。

というわけで着物で勝海舟ゆかりの地をめぐる一人旅を始めました。
徒歩で歩けないこともないので全部徒歩で廻ってみたいと思います。
まず、初めに行くのは神戸市兵庫区五宮町にある「生島四郎別邸」
「勝海舟寓居跡」と言った方がわかりやすいかもしれません。

精しくはこちら 神戸観光&地域情報サイト「まるっぽ!神戸」 龍馬と神戸
我が家からは北西に徒歩20分くらいでしょうか。
この場所を知ったのが二月、ネットで勝海舟ゆかりの地を調べていると思わぬ近所に寓居跡が!
正確には寓居跡は1938年(昭和13年)の水害で流されてしまったそうですが、門や母屋はそのまま幕末のころから残っているそうです。
調べてみると県外などからも観光客の方が訪れているみたいですね。
この場所を知った時から何度となく通いました。
最初に行ったときはすでに夕暮れ時だったんですが、またその黄昏時のこのあたりと言ったら・・・・まるで幕末にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。

この門を見ていると突然、ギギギと開いて

「なんでぇ?ヒトんちジロジロ見やがって・・・・おいらになんか用かい?」

そういって今にも勝先生がニヤリと笑って出て来そうです。 しぇんしぇい!海軍塾に入れておうせ!
そんな不思議な魅力がこのあたりにはあります。


振り返ったら龍馬さんがいたりして・・・・思いっきり電柱写ってますが
勝海舟ゆかりの地としては神戸一番の場所だと思います。
時々、この幕末気分に浸りに着物を着て勝先生に行っています(笑)
上の写真は二か月ほど前に行った時の写真ですが今日は天気が良いのでまた違った顔を見せてくれそうですね。

というわけで今日一番最初にご案内するのは神戸市兵庫区五宮町の勝海舟寓居跡(生島四郎別邸) こちらです!











・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なにこれ・・・・・

見ての通り、機材でめちゃめちゃに解体されております
大好きだったあの門は見る影もありません。
(土曜日だったので工事は中断してました)

うわぁ

頭の中が真っ白になって数枚写真を撮って帰ってきました。
今見ると酷い写真ですね。
もっと引いて撮ればよかったとか色々思いますが、その時は本当に頭の中が真っ白だったんです。
正直、記憶がないです。
どうして解体されているのかまったくわかりません。
ネットで調べてもわかるのは去年くらいまでは入口に「勝海舟寓居跡」と書かれた看板が立っていたそうですが、いつの間にか取り外され個人所有のものになっていたことぐらいです。
調査の結果、実は生島四郎別邸ではなかったんでしょうか? そうであってほしいけどそうであってもやっぱり嫌だ・・・・。

歩きながらだんだん悲しくなってきていい年して泣きそうになってきました。
なんでしょうか・・・目の前で勝先生が殺されちゃったようなそんな感じ。
・・・・・大げさですね。
ただの史跡がブルドーザーかなんかで解体されただけなのに。
でも、やっぱりこの現場を目の当たりにしてしまうと衝撃は大きいです。
縁もゆかりもない私がこれだけ哀しいんですから、もしも勝先生がこの光景を見たら・・・
かつて自分が仮住まいとしていた場所が解体されるこの現場を見たらなんていうでしょうか・・・・。




「あんなもん、ただのボロい門じゃねぇか」

・・・・・・・・言いかねん。
絶対「残しとけ」とか言わないぞ、あの男は。
そんなところが嫌われるんですよ!

今なら今井信郎君の気持ちがよくわかる。海舟座談付録津田仙吉君の話より


神戸勝海舟ゆかりの地を巡る一人旅【2】はこちら

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