半分泣きべそをかきながら次に向かったのは、金星台にある海軍営之碑
勝海舟寓居跡から東に行ったところにあります。
真ん中にある方が、海軍営之碑 隣にあるのが撰文碑
帰ってから知りましたが、これ石碑の裏側に松平春嶽公の和歌が彫られてるんですね・・・・・
この海軍営之碑 勝先生が神戸に海軍を作ることを許してくれた当時の将軍徳川家茂公への感謝を込めて作ったものでもあるのだとか。
「維新の時だって、そう言ったのサ、『あなたの徳で、善い家来を持ったなどと思いなさるな』ッて。第一、御先祖様が、非常な方であるし、御先代様がお若かったが、大層善いお方で、よほど望みを属されていなすった。それがああいう事におなりなすった。私は、それで、コウいう御奉公をするのであります。あなたに御奉公するのじゃアありませんッテ。それは、ひどく言ったよ。」 海舟座談より
「維新の時だってそう言った」という相手は徳川最後の将軍慶喜公。
先代(家茂)への感謝の気持ちが無血開城に繋がったのかもしれません。
しかし、キッツいな・・・・・
勝物部義邦という名前に少しにやりとしてしまいました。
物部は本姓、義邦は諱ですね。 ところで義邦って名前を考えたのは小吉っちゃんなのかしら・・・・
気合いが入ってます。
でも、「勝」って名前がないと好きな人でないと勝海舟だってわからないかも(笑)
石碑に微妙に映る座敷童は気にしないでください・・・・・
ところでこの石碑。
文字が掘られてた石の上から新しい石板をコンクリでくっつけてます。
というのも数年前までのブログなんかを見てみると、当時から残る石碑に彫られた文がちゃんと見れたんですが現在はこのとおり見れなくなっています。
石碑は石碑で保存して、立て看板か何かで解説と文字を書くことは出来なかったんでしょうか・・・・。
もちろん、昔の石碑に彫られてた文字は削って保護してますよね・・・?
コンクリで上から固めてそのまま潰したってことないですよね・・・・?
こちらは無事な状態で残っている撰文碑の方です。
ちょっとわかりにくいんですがこの写真の左よりの真ん中にこの撰文碑を書いた人物の名前が書いてあります。
男爵 目賀田種太郎
勝先生好きな方ならにやりとされたんではないでしょうか?
目賀田種太郎は勝海舟と女中の増田糸との間に生まれた娘、逸子の旦那さんですね。
目賀田 種太郎(めがた たねたろう、1853年8月25日(嘉永6年7月21日) - 1926年(大正15年)9月10日)は、日本の政治家・官僚・法学者・裁判官・弁護士・貴族院議員・国際連盟大使・枢密顧問官。男爵。専修学校(現:専修大学)の創始者の一人である。また、東京音楽学校(現:東京藝術大学)創設者の一人でもある。(Wikipediaより)
近年では、東方神起のユノにそっくりの美形だとファンの間で話題になったようです(笑)
逸子ちゃんも勝先生そっくりの別嬪さんだし、美男美女ですね。
勝海舟で画像検索をかけてたら勝先生にそっくりな女の人が出てきてびっくり、それが逸子ちゃんだったという(笑)
ちなみに私の目賀田種太郎のイメージは、海舟座談に出てきた「足尾銅山鉱毒事件」のことで「あれはどうしましょう?」と勝先生に相談に来た「大蔵の目賀田」
旦那が勝先生ってのも大変そうだけど舅が勝先生っていうのも大変そう・・・・(笑)
この石碑の下にある金星観測記念碑の方にはまだ人がいるんですがここまで登ってくる人はあまりいませんね。
というのも、実はここ結構な山の上なんですよね・・・・。
諏訪山神社という神社から上がってくるんですが、結構な坂なんで近所でもなかなか上がる勇気が湧かない(笑)
坂の上に小さくワゴンが見えますが、これよりももっと上に金星観測記念碑がありさらにその上に海軍営乃碑があります。
海軍営乃碑があるところから見下ろす神戸の街は本当に美しいのですが、前回の衝撃から立ち直れていなかったので写真を撮り忘れてました。
代わりに大分降りてきた諏訪山神社前から神戸の景色をどうぞ。もういっぺん戻って撮り直す気力はなかった・・・。
おまけ
金星台を登っている途中にこんな石碑を見つけました。
・・・・何の石碑?
というか、裏?
しかし、すでにここは結構な坂の上でしかもこの石碑は崖に向いています。
しかも残念ながらこの崖の先には木々が生い茂っており誰の目にも触れることはありません。
・・・・・・・・・・・。
私の尊敬するとある人は言いました。
石碑を見たら裏を見るべし
思い切って見てみましょう。(というか表ですが)
山本亀太郎君紀功碑
・・・・誰?と思って調べてみましたが、明治初期に神戸で外国人相手に商売をしていた人?
ということぐらいしかわかりませんでした。
この石碑を建てた人たちもまさかこんなに誰からも見てもらえないようなところになってるとは思わなかったでしょうね。
本当にすぐ下は崖
神戸勝海舟ゆかりの地を巡る一人旅【3】はこちら
0 件のコメント:
コメントを投稿