2012年10月16日火曜日

汗血千里の駒その弐 井口村刃傷事件

風邪を引いて寝込んでいるうちに図書館の返却期限が来てとうとう返してしまった汗血千里の駒。
アップしていない下書きがまだいくつか残っているので、それで誤魔化しつつamazonの到着を待っています(結局買った)

というわけで、どう考えてもあの調子で書いていると読書メモどころか読書自体が進まなくなってしまうのでサクサク書いていきますよ。
というか読書メモのために本文読み返したり引用しはじめると、全く前にすすまなくなってしまうことに気づいた。
というわけで二号以下ざっくり記憶の範囲で書いていきたいと思います。

まずは一号のあらすじ
酔っぱらって歩いていた山田広衛松井繁斎の二人。
そこに中平忠治郎という男がぶつかります。
酔っぱらっていたこともあり、中平を詰る山田。「この暗い中、提灯なしで歩いてたんだからお互い悪いでしょ」と正論を言う中平。
「なんだと!?俺が剣客として有名な山田広衛と知ってのことか!何者だ!」と暴れん坊将軍に出てくる典型的な悪役みたいな台詞を吐く山田。
そう、山田は武士の中でも土佐では上の武士である「上士」だったのです。
そこで中平が暴れん坊将軍であれば良かったんですが、残念ながら「下士」という下の身分。
名乗れば、上士の威光を傘にさんざん侮辱されるであろうことは目に見えてます。
そこで中平は山田に向かっていきなり斬りつけますが、相手は「剣客」あっさり中平は返り討ち。山田は一緒にいた松井に「死んだか確認したいから近所で提灯もらってきて」と頼み、
一人になって水際で水を飲んでいたところ後ろから何者かに袈裟切りに斬られてしまいます。
というわけでここから続き。

山田を斬った謎の男、それこそが坂本りょ・・・ではなくて中平の兄、池田虎之進
いつになったら龍馬でてくんのよ。

中平と一緒にいた共の少年が「(中平が)上士と争っている」と、池田に急いで報告に行ったのです。
文字通り「押っ取り刀」で少年と駆けつけた池田でしたが、すでに弟の息はなく、すると川で水を飲んでる男がいるではありませんか。
「こいつが弟の敵に違いない」
そう思い池田は男、山田を後ろから大袈裟に斬りました。
えっ 
いきなり後ろから斬られてしまった山田は体勢を崩して川へ落ちてしまいます。
「名乗りもせずにいきなり後ろから斬りつけてくるとは卑怯な」
と山田も血に塗れた刀で応戦しますが、いかに剣客といえど足場が悪い川では不利。
見事、池田は弟中平の仇を討ち山田を切り倒したのです。
 
現代人の私から見れば、まず刀抜いた奴(中平)が悪いと思うけどな。
嫌な奴って風に描いてるけど山田はこの場合、正当防衛じゃないのか。

そこに提灯をゆらゆら揺らしながら現れる人影が。
池田は少年に「しっ」と声をかけ二人で物陰に隠れます。
「いやぁ、山田さん待たせたねぇ!」
大声でそういいながら、山田に頼まれていた提灯を持ってきたのはみんなからも忘れかけられていたに違いない松井。
池田はそれを見るや、無言で提灯を切り落とし
返す刀で松井の頭脳を横様にぶった斬り。
ここでも見事池田は「弟の敵討ち」を果たしたわけです。
 
てゆうか、松井さん完全にとばっちり。
「なんだ、案外弱かったな・・・」と呟く池田。
池田、どう考えてもそれは悪役のセリフだ。


池田は弟の遺体を背負い、少年とともに我が家を目指して帰ります。
そこで上士風の男たちとすれ違い背中の遺体を見られてしまいますが、事情がわからないので男たちは訝しげに思いながらもそのまま池田を見逃します。
しかし、いづれ池田が山田松井を殺したことが男たちに知られてしまうのは確実。
一体どうなってしまうのか!?次号を待て!

・・・やっぱり、悪いのは池田兄弟じゃないだろうか。

汗血千里の駒その参


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